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ご相談からご依頼までの流れ

弁護士 芳林 貴裕

弁護士 芳林 貴裕

奈良弁護士会

この記事の執筆者:弁護士 芳林 貴裕

奈良県出身。東大寺学園高校卒。京都大学法学部、同法科大学院を修了し、栃木県内の法律事務所にて企業法務案件等に携わった後、地元・奈良に戻る。事業承継や事業再生、廃業支援などの実務に幅広く従事している。

こんにちは、わかくさ法律事務所の弁護士、芳林貴裕です。

「弁護士に相談する」と聞くと、身構えてしまう方も少なくないかもしれません。

「どんなことを聞かれるんだろう?」「費用はいくらかかるの?」といった疑問や不安から、なかなか一歩を踏み出せないというお声をよく耳にします。

しかし、お悩みを抱えたまま時間だけが過ぎてしまうことは、ご相談者様にとって決して良いことではありません。

そこで今回は、当事務所へのお問い合わせからご依頼までの流れを、できるだけ分かりやすくご説明させていただきます。このコラムが、皆様の不安を少しでも和らげる一助となれば幸いです。

ステップ1:お問い合わせ・ご相談のご予約

まず、お電話、または当事務所のお問い合わせフォーム(メール・LINE)にてご連絡ください。

当事務所の法律相談は完全予約制となっております。これは、ご相談者様のお話をじっくりとお伺いし、丁寧に対応させていただくためです。

お問い合わせの際には、ご相談内容を簡単にお聞かせいただければ、その後のご予約がスムーズに進みます。

ステップ2:ご相談前の準備

ご相談当日をより有意義な時間とするために、いくつか準備していただきたいことがございます。

1. ご相談内容の整理

お悩みの内容を、時系列に沿ってメモにまとめていただくことをお勧めします。いつ、何が、誰に起こったのか。トラブルが始まったのはいつ頃か、その間にどんなやり取りがあったか、などを明確にしていただくと、弁護士も状況を正確に把握しやすくなります。

2. 関係資料のご準備

ご相談内容に関係する書類や証拠となるものを、できる限りすべてご持参ください。例えば、契約書、借用書、メールやLINEのやり取り、写真、診断書などです。これらの資料は、法的な判断を行う上で非常に重要な手掛かりとなります。資料がないと、具体的なアドバイスが難しいケースもありますので、ぜひご協力をお願いいたします。

ステップ3:弁護士による法律相談

ご予約いただいた日時に、当事務所へお越しいただきます。

初回のご相談は、原則として面談での実施をお願いしております。これは、ご相談者様のお話を直接お伺いすることで、書面だけでは伝わりにくいニュアンスや背景を深く理解するためです。また、その場で資料を確認しながらご説明することで、より的確なアドバイスが可能となります。

相談時間については、ご相談内容の複雑さや資料の量にもよりますが、30分から1時間程度かかるケースが多いです。時間を気にせず、じっくりとお話しいただけるよう柔軟に対応いたします。

法律相談では、まず弁護士がご相談者様のお話を丁寧に伺います。そして、お話と資料をもとに、どのような法的な問題があるのか、どのような解決策が考えられるのか、そのメリット・デメリット、今後の見通しなどをご説明します。

また、この段階で、ご依頼いただいた場合の弁護士費用(着手金、報酬金など)の目安や、今後の手続きの流れについてもお伝えいたします(※資料等の収集状況や事案の内容等によっては、初回相談の時点では弁護士費用の金額や見通しなどをご説明することが難しい場合がございます。予めご容赦ください。)。費用についてご不明な点がございましたら、遠慮なくご質問ください。

ステップ4:ご依頼の検討・ご契約

法律相談の後、当事務所にご依頼いただくかどうかは、ご相談者様ご自身の判断に委ねられます。

ご相談だけで終わっても、費用が発生するのは相談料のみであり、後日改めてご検討いただくことも全く問題ありません。無理に依頼を勧めることはございませんので、ご安心ください。

もし、ご相談の結果、当事務所に依頼することを希望され、弁護士も受任が適切だと判断した場合は、委任契約を締結します。

委任契約書には、依頼内容、弁護士費用などが記載されています。ご契約の前には、改めて内容について説明し、ご納得いただいた上で署名・捺印をいただきます。

ステップ5:事件の着手・解決へ

ご契約が完了し、着手金をお支払いいただいた後、弁護士は速やかに事件処理に着手します。

相手方との交渉、調停、訴訟といった手続きを通じて、ご相談者様の利益を守るために尽力いたします。事件の進捗状況については、必要に応じて適宜ご報告いたしますので、ご安心ください。

ご依頼者様と二人三脚で、問題の解決に向けて歩んでまいります。

おわりに

一人で悩みを抱え込むことは、精神的にも大きな負担となります。

法律相談は、ご自身の抱えている問題に、法的な観点から光を当てるための第一歩です。

「こんなこと相談していいのかな?」と迷う必要はありません。まずはお気軽にご連絡ください。

皆さまからのご連絡を心よりお待ちしております。

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